距離を置きたい彼氏の心理が分からずに、どのような対処法をとればベストであるのかが、さっぱり分からず、悩みに悩んでいる女性は多くいるでしょう。
なぜ彼氏が別れを選択せずに、距離を置きたいという選択肢をとるのかといえば、そこには男性特有の心理や、過去の育ってきた環境などが大きく関係することがあります。
今回の記事では、そんな距離を置きたい彼氏心理と本音について、彼氏が話してくれない心の内を明かしていきます。
目次
愛につきまとう惨めさへの恐れ
無意識のうちに、男性にこの種の恐れを抱かせる女性が存在し、これは重い女や彼氏依存してしまっている女性が、当てはまりやすいです。
二人の関係が破局を迎え、肉体的にも精神的にも崩れていく女性を目の当たりにしたとき、男性は、恋愛を惨めなものとしてしか見ることができなくなってしまいます。
中には、泣き崩れる女性に、かつての母親の姿をだぶらせる男性もいるかもしれません。
愛し合っていると信じていた両親が、実は不幸せであった。
その事実が幼い心に深い傷を残したとすれば、彼が古傷をえぐられるような痛みを感じたとしても不思議ではないでしょう。
私たち女性にとって、相手に必要とされているときほど、愛されている喜びを実感するときはありません。
だから、自分がいかにその人を必要としているかを表現すれば、相手にも愛の深さが伝わるはずだと思い込んでしまうのです。
その結果、別れ話を切り出した男性の前で、泣いたりわめいたりの行動を演じることになるのです。
しかし、これは逆効果であり、相手が自分を愛しているかどうかなど、もはや彼にとってはどうでもいいこと。
愛されすぎることのプレッシャーから逃れるために、さっさと逃げ出す男性がほとんどであり、距離を置きたい彼氏の心理も同じように、愛され過ぎることのプレッシャーから逃れるために、距離を置いたのかもしれません。
愛されることへの恐れ
自分との距離を置こうとする男性に対して、女性は往々にして「彼は愛することを恐れているのだ」と思いがちです。
ところが実際には、愛するよりも愛されることを恐れている男性が少なくありません。
彼らには、自分に向けられる愛のまなざしが、魂を射貫くエックス線のように感じられ、仮面の下の弱さまでも見透かされそうな不安を拭えない心理が働きます。
だから、すべてをさらけ出す覚悟がないと、安心して相手の愛に身を委ねることもできないのです。
これが「愛する側」ならば、多少なりとも自分でコントロールすることは可能です。
あらかじめ一線を引いたうえで、相手に自分の何を見せるかを決めることもできる。
ところが、「愛される側」だとこうはいかず、愛を受け入れるために心の扉を聞いたとたん、押し寄せる愛情に翻弄されて、自分を見失いかねません。
そこで、彼はがっちりと心の扉を閉ざしてしまい、心の整理をする時間を求め、距離を置きたいという選択肢をする彼氏も少なくありません。
拒絶され、取り残されることへの恐れ
これは人間にとって、最も根源的かつ普遍的な恐れの一つと言えるでしょう。
この世に生を授かった瞬間から、私たちは心の底に、誰にも受け入れてもらえないこと、独り取り残されることへの不安を抱えて生きています。
それは男女の別なく、また大人になったからといって消えるものでもありません。
中には、愛する人に去られる苦痛から身を守るために、初めから誰にも心を許さないという、逆説的な選択をする男性もいるのです。
本当は愛されたいのに、愛を受け入れることのできない仮面の男たち。
いわゆる「人間関係恐怖症」の男性に多く見られるケースであり、距離を置きたい彼氏の過去を聞き出すことによって、こちらに当てはまっているのかどうかを判断することが可能となります。
無意味な存在になることへの恐れ
自らを価値のない人間だと感じたとき、男性には次のような行動や考え方を示す傾向が見られます。
ケース1
わざと突き放して、相手を不安へと追い込む。
彼女を価値のない人間と決めつけたあげく、時には「こんな女は愛せない」と思い込むことも。
自らを価値のない人間だと感じたとき、相手の女性をも自分と同じレベルまで引きずり下ろそうとするのは、「ダメな人間しか自分を愛してはくれない」との思い込みゆえ。
その結果、彼の態度はますます冷たくなっていき、距離を置きたいという心理にさせる。
ケース2
相手を尊敬に値する女性と認めながら、彼女に愛されているという自信を持つことができない。
自分にはその価値がないと思い込んでいるため、「彼女が愛しているのは自分の偽りの姿に違いない」と考えてしまう。
その結果、本当の自分を知られてはならないと、彼女の前では決して仮面を外そうとしなくなるが、それに疲れ果ててしまい、距離を置きたくなる心理が働く。
ケース3
自分の方から距離をおいたり、時には完全に彼女の元を去る場合もある。
彼女がいずれ自分を拒むことは避けられないとの思い込みから、去られる前に去るが道を選び、心の痛手から身を守ろうとする心理。
つまり自分を傷つけない、自己防衛本能が働いている。
幼児期の依存状態に陥ることへの恐れ
誰かを愛することで、幼い頃のように他人を頼って生きる状態へと退行してしまうのではないか、彼はそう恐れています。
本物の男になるためには、母子のような密接な関係になることは許されない。
従って、愛する女とも距離をおかざるを得ないのだ、と我が身に無理を強いている可能性も考えられます。
女々しくなることへの恐れ
「完壁な男」であるためには、女性的な部分を一切、排除しなくてはなりません。
常に否定形で語られる男たちの姿がそこにあります。
たとえば、人前では優しさなど見せないのが男である、と男らしさの仮面をつけた男たちにとっては、誰かに本音を漏らすなど許されないこと。
昔から打ち明け話は女のすること、なとどいった偏見が、自分を素直にさせずに、距離を置くという心理にさせ、その道を選択させてしまうのです。
話し合いになることへの恐れ
他人が取り乱す姿には、誰もが不安を抱くはず。
幼い子供は、他の子供の泣き声にピクッとしますし、動物でさえ、他の動物の泣き叫ぶ声には身構えるものが少なくありません。
恐らく、私たちはそのように生まれついているのでしょう。
しかし、幼少期に親の嘆き悲しむ姿をあまり見せつけられると、不安が大きな脅威となってその人を苦しめる場合もあるのです。(不安を抱くこと自体、弱さの表れだと教えられて育った男性にとっては、それは他人には見せられない表情なのです)
その結果、他人を感情的にさせたくないとの思いから、あえて率直な言動を避けるという誤った選択をすることになりがちです。
つまり、距離を置きたいと言いながらも、自然消滅を狙っているということになります。
焦らず冷静に対処しよう
いかがだったでしょうか。
距離を置きたいということは、何も今すぐに別れてくれと言っているのではありません。
少し距離を置くことによって、今まで感じることのできなかった感情や、プレッシャーから解放され、再びあなたの元へ帰ってくるケースも十分に考えられます。
ですから距離を置きたいと言われた時には、彼の心理状況をしっかりと把握し、どれが原因で距離を置きたい心理になってしまったのかということを、探す時間に当ててみるのもいいでしょう。
彼にはどの恐れが原因であるかを、一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
また、「彼氏との気持ちのすれ違いへの対処法3選」もセットで読んでみましょう。
距離を置きたいということは、気持ちのすれ違いがどこかで起こっているということですから、対処法を頭に入れておくのも効率的であると言えます。
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