「私には才能がなから」はもう通用しない時代
あなたは今、どんな夢やどんな目標を持っているでしょうか。
「今の会社で経験を積んで、責任ある仕事を任せてもらえるようになりたい」
「今の仕事を足がかりにして、ステップアップしたい」
そんなふうに考えて、キャリアを築こうとがんばっている人も多いでしょう。
仕事のほうに意識が向いていない人でも、ほかにきっとやりたい事があるはずです。
「英会話が上達したら、海外を旅して歩きたい」
「今、習っているフラワーアレンジメントの技術を身につけて、いつか教室を開けたら…」
心のなかに、何かしらそのような夢や想いを持っているのではないでしょうか。
以前は、社会的な成功、職業上の成功には、「才能」がかかわっていると考えられてきました。
確かに、科学者や芸術家で天才といわれている人は、特別な才能、持って生まれた資質の高さと無関係ではないでしょう。
ただし、そのような才能も、鍛えてこそ大きく花開きます。
本人が自分自身で才能を引き出したといってもいいでしょう。
そこで注目すべきなのは、創造性の高さです。
ジンパルドーという世界的に有名心理学者がいますが、彼は創造的人間についてもおもしろいことを述べています。
そうした人たちは知的な能力よりも、興味、態度、動因(動機)で区別されるというのです。
簡単にいえば、「好きなことは一生懸命やる。それによって素質が磨かれ、才能が花開く」というのです。
創造性を発揮するかどうかは、もって生まれた素質だけで決まるものではないのです。
英会話やフラワーアレンジメント、水泳でもヨガでも同じです。
「ちょっと興味があって」はじめてみたことが、好きになり、熱中するうちにその道の先生といわれるまでになったという話は珍しくありませんね。
どうでしょうか。
もう「私には才能がないから」はやめましょう。
好きなことは、とことんやる。
途中で壁にぶつかることがあっても、くじけず続けることです。
何かに夢中になれば、それをやること自体がご褒美になります
「夢を叶えるために」と言うと、なんだか歯をくいしばって耐え抜かなければならないイメ ージがあるかもしれません。
「そんなに苦しい思いをするくらいなら、今のままでいい」
「やり抜けるかどうか自信がない」
などと、はなから弱気な人もいるかもしれませんね。
でも、本当に好きなことであれば、やること自体が報酬になります。
つまり、自分へのご褒美になるのです。
他人からは苦労しているように見えても、本人は楽しんでいて、満足感を得るものです。
テレビゲームに熱中している子どもを考えてください。
もしもゲームのことを知らない、OO年前の人がその姿を見たら、どう思うでしょうか。
「何でそこまでやるんだろう?意味は?食事を忘れてやり続けたいなんて・・・」
と、実に不思議に思うでしょう。
子どもはゲームをすること自体に熱中し、あきることなく、ねばり強く取り組み続けます。
その支えとなるのは、課題を解決することへの興味や好奇心にほかなりません。
課題を解く。
つまり、ハイスコアを出したり、ステージをクリアしたりすることが、自分へのご褒美なのです。
ビジネスの世界でも、同じことが見受けられます。
人は自分が興味のある仕事をしているときは、自ら進んで取り組みます。
上司から指図されなくても、主体性を発揮できます。
これも仕事をやること自体がご褒美になっているからです。
人は鼻先にニンジンをぶら下げられないと成果を上げないという考え方もありますが、やはり内面から湧く気持ちが大きく作用するのです。
給料が安くても、「好きな仕事だから」と生き生きと働いている人はたくさんいます。
高い給料やボーナス、賞などは、業績を上げる動機づけになりますが、人がそのためだけに働いているわけではないのです。
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