世の中には、人と比べる事で、勝ち負けをつけたがる人がいます。
特に、我が息子や娘に対しては、どうも他人の子どもと比べたがるようです。
後は、旦那や妻といったところも、皆さん他人と比べたがりますよね。
今回は、そんな人と比べる人の心理と性格に関して、詳しくご紹介していこうと思います。
見比べると「ほんとうのよさ」が見えなくなる
「隣りの芝生は青く見える」ということわざがあります。
このことわざの意味は、「他人のもの、自分のものでないものは同じものでもよく見えるという意味」という意味です。
確かに「隣りの会社は景気よく見える」し、「隣りの奥さんは賢婦人に見え」、「隣りの子供は賢く見え」これは人情というものかもしれません。
そして、「お宅のお子さんはえらいわね。夏休みの宿題、もう全部やってしまったんでしょう。うちの子供なんて、ぐずだから、まだ半分もやってないのよ。夏休みが終わる三日ぐらい前になれば、親に泣きついてくるんだから」
「あら、お宅のお子さんこそ感心じゃないの。道で会えばきちんとあいさつするし。なかなかできないわよ、今の子供には」と、親同士はよくこんな会話を交わします。
これは、お互いに謙遜し合っているようにも聞こえますが、ほんとうのところはどうなのでしょうか?
そしてなぜ、「うちの子」に比べて「よその子」は「賢く」見えてしまうのか?
すぐに言えることは、二人の親はお互いに、「わが子」と「よその子」を「比較」しているということです。
では、なぜ見比べるのか?
この理由としては、「わが子が可愛い」からである。
親の本心からいえば、よその子よりも、もちろんわが子に「賢くあってほしい」のです。
ところが、ここが人の心理の奇妙なところです。
「よくあってほしい」と思えば思うほど、わが子わが庭の「よくないところ」が目立って見え始める。
よその子が、わが子よりも「賢くない」であってほしいと願っていると、かえって、よその子の「いいところ」が際立って見えるようになる。
いわば「期待」の裏返しでなのです。
自分の会社や、自分の妻のことを、あれこれいう人もいます。
「このままじゃ、ライバル会社に追い落とされるね。間違いなく」
「君の奥さんいいよな、美人だし気立てがいいし…それに比べて、うちのカミさんときたら…」
これも同じです。
わが社、わが妻、「可愛い」の、期待の裏返しの心理でしょう。
下手な比較をするから、気持ちもへこんでいくのです。
よそと比較するのをやめた時、ほんとうのわが子の「よさ」が、わが社とわが妻の「魅力」が、「実物大」で見えてくるのではないでしょうか?
人と比べるより自分と比べないと…
人と比べたがる人の一番の欠点は、自分と比べないことです。
これは、自分には甘くいたいという心理の表れで、他人に対してはどうも厳しく評価しがちなようです。
このタイプの人は、どこかで人から愚痴を言われている傾向が強いようです。
例えば、「妻から自分はどうなのよ…」と愚痴られていたり、子供から「自分には甘いくせに」と心の中で愚痴られていたり。
人と比べる人というのは、どこか嫌われてしまう傾向にあります。
大事なことは、他人と比べるのではなく、まずは自分と比べることです。
他人に厳しく自分に甘くでは、それはただ都合のいいことを言っている人にすぎません。
自分に厳しい評価を下してこそ、他人もあなたの評価に納得するというものです。
他人に厳しく自分にも厳しく。
でないと、いつか嫌われちゃいますよ。
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