いつまでも根に持つタイプの人間というのは、どこか恐ろしく人を寄せ付けない特徴があります。
すぐに人と縁を切ってしまうのもこのタイプの人で、人付き合いが下手くそな人ともいえるでしょう。
今回はそんな根に持つタイプの人に関して、心理的状況とさらにあなたが同じように根に持つタイプにならないための考え方について、詳しくご説明していきたいと思います。
「困った自分」を笑える余裕がありますか?
自分のことを批判されると、たちまち不機嫌になって、さらにはいつまでも根にもってしまうタイプの人がいます。
私知り合いのB子さんも、今まで親しく付き合ってきた人と次々縁を切ってしまうというので、社内でも評判の女性です。
相手に何か批判されると、それを機に自ら交友関係をプツンと切ってしまうのです。
しかも、その批判は誰が見ても絶交に至るような大げさなものではありません。
「Cさんに携帯電話のかけ方について注意を受けた」「Dさんに性格的な問題点をちょっとだけ注意された」という程度で、「失礼な。もうあんな人知らないわ」となってしまうのですから、縁を切られたCさんやDさんは、ただ驚くばかりです。
日本の政治家や著名人のなかにも、批判されるとすぐ怒り出す人がいますが、この心理状況を読み解くと、「自分をよく見せたい、見られたい」という気持ちの裏返しです。
また仮面をはがされることへの不安感のあらわれでもあるでしょう。
だからこそ、よく見られなかったときにカチンときたり、根に持つことになるのです。
しかし、「いつも100パーセントの自分を見てください」と口で言っても、相手の目に映る姿をごまかすことはできません。
「鈴木さんを佐藤さんと思いなさい」と言われでもできないように、無理な注文というものです。
「よく見られたい」いう願望が強すぎると、人に批判された都度敵を増やすことになるし、何度も絶交しなければいけません。
結果的に、人間関係を狭めることにるでしょう。
”あなたは大丈夫?”根に持つ人にならないための心得
そこで、自分もそういったタイプの人間にならない方法があります。
その方法とは、80パーセント思考法という方法です。
その方法とは、「100パーセントの自分でないのは当たり前。80パーセントの自分をどんどん見てください」と、堂々とマイナス部分もアピールすれば、あとの展開はラクになります。
たとえ人に批判されても、自覚していることなら「そうよね、私ってOOなのよね」と切り返し、一緒に「困った自分」を笑うことができます。
根に持つ材料は、その時点でなくなるのです。
自分のマイナス部分を、ありのまま自己申告する勇気を持てば、かなり機嫌よく毎日をすごすことができるでしょう。
むしろ、自分の悪口もどんどん言って笑い飛ばしてしまったほうが、周囲も和み、あなたに対する親近感もわくものです。
心ない悪口を言われでも、「根に持つ」のは時間の無駄。
精神的ストレスにため込むだけで、体によくありません。
「みんなによく思われなくなっていい。何か言われても、いちいち気にしてられるか」の精神で、あっさりかわしていけばいいのです。
また、そう思うだけで、人生がガラッと変わってしまうのですから、人生というのは面白いですね。
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