感情表現を表に出すのが苦手な人にとっては、人と笑いを共有したり、感動を共有したりするのが難しいですよね。
しかし、感情表現が豊かな人と、感情表現が下手くそな人とでは、人からの印象も違いますし、何より人からの好かれやすさが違ってきます。
今回はそんな感情表現について、感情表現を豊かにする簡単な方法をご紹介したいと思います。
感情はさらさらと流すことが大切
「泣く」と「笑う」は一見正反対の感情表現に思えますが、実はひとつの線で結ぶことができます。
まず、笑いにはいくつものグレードがあります。
苦笑いというのは感情の計器の針がちょっとしか揺れませんが、笑いのグレードが徐々にアップして、おなかが痛いくらいの笑いともなりますと、計器の針は振り切れそうになります。
「アハハハ」とおなかを抱えて笑ったそのとき、あなたの目には涙が浮かんでいるのではありませんか?
涙というのは悲しみの象徴ではあります。
ところが、笑いが究極とも形容すべきレベルに達すると、なぜか涙を誘うのです。
良質な映画を見ると、笑ったり泣いたりをくり返しながら、忙しく涙を流すことになりますよね。
このあたり不思議な現象ですが、「笑う」「泣く」というふたつの行為はコインの裏表のような関係にあると考えれば、理解できるでしょう。
そして、笑いの行き着くところには涙があるのです。
喜怒哀楽の感情をコントロール
結局、人間のもっとも原始的な感情は、ひとつの線で結ぼれていると考えることができるでしょう。
だからこそ、思いきり笑ったり泣いたりして感情を表に出すと、同様の爽快感が得られるというわけです。
最近、本や雑誌のタイトルなどでよく使われるフレーズが「血液サラサラ」。
血液がドロドロに汚れて流れが滞れば、血管の老化を促進させ、さまざまな生活習慣病を呼び寄せてしまいます。
そこで、血液は常に清流のようにサラサラにしておく必要があるわけです。
サラサラと淀みなく流れる血液は、イメージしただけで実に気持ちがよさそうですね。
感情にも同じことが言えるのではないでしょうか。
社会の中においては、さまざまな規制を背負うことになり、自分の立場や役割に応じて喜怒哀楽の感情をコントロールしていかなければなりません。
つまり、自分自身で感情の発露を妨げてしまうのです。
しかし、言いたいことをいつも抑えて我慢、我慢の連続では、感情もどろどろの血液のように固まって、いずれ通り道が塞がれてしまうでしょう。
だから私は改めて提案したいのです。
「泣きたいときには思いっきり泣きなさい」そして「笑いたいときには思いっきり笑いなさい」
心を解放する方法はいくつもありますが、この原始的な感情を大切にするという手法こそが、もっとも安上がりで効率的なのかもしれません。
無理な自分を変えていこう
可能なかぎりストレートな感情を表現していくことが、無理なく自分を出すための基本なのです。
こうして自分の感情をきらきらと流せるようになると、不思議と、他人にも寛容になり、相手の気持ちもより深く理解できるようになります。
そのときあなたは、着実に一緒にいて「ほっとする人」の一人となっているはずです。
無理な自分をいつまでも続けると、嘘つきになってしまったり、人を信用できない人になってしまったりと、デメリットも様々ですし、何より無理な自分を続けることで身体的な不健康につながるのです。
感情表現を豊かにする第一歩
感情表現を豊かにする第一歩は、まずは他人と笑いを共有してみましょう。
例えば職場で周りが笑いに包まれている時、一緒になってあなたも笑いに参加してみましょう。
例えそれが本当に面白くなくても、作り笑いで構いません。
まずは無理にでも笑うことが、感情表現を豊かにする第一歩なのです。
感情表現を豊かにする第二歩
次にイライラした時に大声で怒ってみましょう。
人目が少ない場所を選んで、家で怒るのが一番ベストでしょう。
スマホでゲームをして失敗したら、「ああ~おしい!」と叫んでみるのもいいですし、好きなテレビを見て大声で笑ってみるのもいいです。
とにかく思ったことをその場で言葉に出してみましょう。
感情表現を豊かにする第三歩
最後にポジティブ思考に一日なりきってみましょう。
どんなことに対しても前向きに、いい方向にばかり考えるようにしてみましょう。
ポジティブな考え方をすることで、感情表現はさらに豊かになります。
何よりポジティブ思考の方が人生を楽しむことが出来ます。
人生が楽しければ楽しいほど、自然と笑顔の回数も増えるのですから、ポジティブ思考と感情表現を豊かにすることとは、大きな関係性が隠れているのです。
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