うつ病患者が非常に多い日本なだけに、うつ病かもしれないと頭を悩ませている人は少なくありません。
そもそも、その悩みやすい性格がうつ病になる原因だったりするのですが、あなたは大丈夫でしょうか?
うつ病というのは必ず初期症状に兆候が現れます。
小さな違いですが、その違いを見抜けるかどうかが、うつ病への予防となるでしょう。
そんなうつ病の初期症状と兆候とは、いったいどのような部分を重点的に見ればいいのでしょうか?
このサインが出たら”あなたは頑張り過ぎています”
うつ病には、次のような徴候が現れます。
・バイタリティがなくなって疲れやすくなった。
・何をやっても楽しくない。
・決断力が低下した。
・何事にも好奇心がわかなくなった。
・孤独を好み人と会いたくなくなった。
この五つが重なったら、うつ症状が進展しているので、ドクターに相談することをお勧めします。
うつ症状の人に話を聞いてみると、「心臓に鉛をつめたように重い」という表現をしていました。
心臓のあたりが重いので、何をするにも苦痛で、座っているのも辛く、ゴロリと横になりたくなる。
はたから見ていたら単なる怠けものですが、本人にとっては実際に苦しくて辛いのです。
また、ため息も多くなるようです。
ふとんから出られず、シクシクと泣き続ける人もいる。
こうなってくると会社にも行けない。
そうなる前に、しっかりとドクターに相談して症状の悪化を防ぎましょう。
うつ病と脚気の違い
その前に少し豆知識ですが、うつ症状の人に「がんばって」と励ますのは禁物です。
それがプレッシャーになって、余計にうつ症状がひどくなる場合があるからです。
「旅行にでも行って気分転換しなさい」と、無理に動かすのもダメ。
ひとり旅に出ると、自殺衝動を起こすこともある。
それよりも、同情的・共感的に話を聞いてあげるのがベストです。
一緒になって暗くなるのもよくないけど、あまり明るくしていると、うつ症状の人が疲れてしまいます。
さて、うつに似た症状を表すものに「脚気」がある。
疲れやすくなって、動悸・息切れがする。
下肢がピリピリして、むくんだりする。
これは、ビタミン息不足が原因です。
インスタント食品や、糖質の多い飲み物やアルコールの飲みすぎも、ビタミンやビタミンCの不足をまねきやすいので要注意です。
このように、うつ以外が原因の病気のこともあります。
疲れやすい、だるいというのは体の不調の信号なのですから、どこが悪いのか?きちんと医者に診察してもらった方がいいでしょう。
それでも体に何の原因もなければ、心の病気かもしれません。
そんなときは、心のドクターに相談しましょう。
現在は、総合病院でも「心療内科」などを設けているところがたくさんあります。
昔のように「精神科」にかかるなんて恥ずかしいという意識は捨てて、心のドクターも活用しましょう。
セックスに変化があったら要注意!
うつの徴候は、タバコやセックスの量にも表れます。
例えば、タバコの量が異常に増える。
ちょっと吸ってはすぐに消して、またすぐつけるという「イライラ型」の喫い方になることが多いようです。
ちなみに無気力型の場合、タバコの量がぐっと減ることが多い。
また、セックスの回数が極端に増えるのがイライラ型。
アルコールでしばしウサを晴らしたいというのと同じことで、セックスで悩みをまぎらわせたいのです。
イライラをセックスにぶつけているわけです。
食欲過多になるか、反対に食欲がまったくなくなることもある。
不安が強い場合、吐くまで食べて、吐いてはまた食べるというケースもある。
無気力型の症状とは?
年代でいうと、五十代以前の中年層に多いのが無気力型です。
イスに腰かけたら一言も口をきかず、そのままじっと沈み込んでしまうようなタイプです。
何をする気力もないので、仕事をする気もない。
朝、起きることさえおっくうになる。
とにかく何もしたくない、ゴロゴロと寝っ転がるのに幸せを感じる、またはゴロゴロしないと辛いのが、無気力型の症状の特徴です。
イライラ型の症状とは?
一方、五十代以上に多いのが「イライラ」の「不安焦燥型」です。
これは、動物園の熊が濫の中を行ったり来たりするように落ち着かず、一人言をいったり、うなり声をあげたりする。
物忘れがひどくなるのも特徴です。
というのも、いつも心の中が混乱していて、集中できないからであります。
電話が三本も四本もかかってくる。
そして、同時に目の前の相手の話も聞かなければならない、という状況と同じなのです。
心の中にはあれこれがとっちらかっていて、まとまりがつかない。
いろいろなことを次々にやっているようでいて、実は何も手についていない。
こうした症状が、無気力型の人と同じうつであるわけは、その中核に精神抑制(心理的ブレーキ)が作用しているからです。
何かの精神的なブレーキがかかっていて、そこにエネルギーを使っている。
それでイライラして、最悪の場合は仕事ができない。
ますます焦ってイライラするという悪循環です。
根は無気力型と同じで、やはり抑制がかかっているのです。
どちらにせよ、このような行動の異常が見られたら、早めにドクターに相談しましょう。
また、「うつ病になりやすい人の共通点」もセットで読んでみましょう。
もしかすると、あなたは非常にうつ病になりやすい人なのかもしれません。
その場合は、早急に原因を改善する必要があるでしょう。
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