感情がない人というのは、自分には感情がないので、無理に笑うしかないし、もちろん感動することもないし、好きという感情すら分からないという人もいれば、嬉しい悲しい感情はしっかりと分かるが、好きという感情だけは分からないという人もいます。
そんな中でも、喜怒哀楽4つの感情全てが分からないという人は、かなり心が乾ききってしまっている人と言えるでしょう。
また自分には感情がないと頑なに信じ込んでしまった挙句、自分の感情を表に出す方法を忘れてしまった人までいます。
今回の記事では、そんな感情がないと思う全ての人が喜怒哀楽という4つの感情に気づく方法について、専門的な知識も交えてご紹介していこうと思います。
目次
基本的な4つの感情に気づく
誰もが喜び、悲しみ、恐怖、怒りの4つの感情を持っています。
まず、それらを感じましょう。
例えこれまで何も感じたことがなくても、「自分には感情がない」と思っていても、あなたにもちゃんと感情はあるのです。
自分の感情と出合うために、朝起きたときや夜寝る前に、自分に次のような問いかけをしてみましょう。
1.今、何か悲しいことはない?
2.今、何か嬉しいことはない?
3.今、何か腹が立つことはない?
4.今、何かこわがっていることはない?
これに対する答えは、例えばこんな感じになります。
・日焼けしちゃった
・肌荒れが怖い
・休暇が取れたので嬉しい!
・朝の五時に間違い電話でたたき起こされた、頭に来た!
・パーティに彼といっしょに行けなかった。悲しい
この練習を繰り返していくうちに、あなたは自分にも感情があることに気づくはずです。
体の不調の原因を突きとめる
いきなりですが、腰痛や肩こりはありませんか?足の痛みは?
もしかしたら、そうした体の不調は、あなたの不快な感情の表れかもしれません。
1.腰痛がひどいのは、上司に対する怒りのせいではありませんか?
2.肩こりと同僚に対するイライラは関係ありませんか?
3.これ以上、今の仕事には耐えられないと思っているから、頭が痛くなるのではありませんか?
心と体は別々のものではありません。
感情が体を通して表現されることもあるのです。
体のどこかに、痛いところやか何かおかしいと感じるところはありませんか?
あるとしたら、あなたの心の状態と何か関係がないか、よく考えてみましょう。
子供の頃のできごとを思い出す
子供の頃のできごとで、一番嬉しかったこと、悲しかったことを思い出してみましょう。
それが、あなたを感情の世界へと導く最も重要な道しるべになります。
1.それはどんなできごとですか?
2.そこには誰がいましたか?
3.それはあなたにどんな影響を及ぼしましたか?
4.そして、今のあなたにどんな影響を与えていると思いますか?
影響などないと言いたいでしょうが、もちろん影響はあります。
そのできごとと今の自分との関係について、何か思い当たる点はありませんか?
「理屈に従うべきか?それとも、気持ちに従うべきか?」と自問してみる
何か結論を出さなくてはならない問題について、「理屈に従うべきか?それとも、気持ちに従うべきか?」考えてみましょう。
どんな小さな問題でもかまいません。
むしろ、最初は小さな問題のほうがいいでしょう。
例えば、これから家を買うとしましょう。
1.あなたなら、いちばん値段の安い家を選びますか?
2.それとも住み心地を重視して、少し値段は高くても静かな通りに面している家や美しい庭のある家にしますか?
3.高級住宅街にある家を買いますか?
4.それとも、朝起きたときに幸せな気分になれそうな家にしますか?
気持ちを大切にするのはなかなか難しいものですから、自分の気持ちに従って行動できたときには、自分に何かごほうびをあげることにしておくのもいいアイディアです。
他人の意見から学ぶ
周りの人に、どう感じるかを聞いてみるのも役にたちます。
例えば家を買うつもりなら、周りの人に「この家どう思う?どうやって、あの家を選んだの?」と聞いてみましょう。
いい勉強になるはずです。
あなたが悩んでいる問題について、いろんな人の意見や感じ方を聞いてみることで、自分の出すべき結論も見えてきます。
感情がないと思うのであれば、より感情表現が豊かな人に聞いてみるのがいいでしょう。
思い切ったことをする
あなたは長い間、自分の感情を頑丈な壁の向こうに閉じこめてきました。
その壁にダイナマイトでも仕掛けて、穴を開けなくてはなりません。
答えを言えば、自分でハメをはずすのです。
つまり、いつもと違うことをやってみましょう。
そして、そのときあなたが感じることを、正直にパートナーに話しましょう。
湖の上でバンジージャンプでもするくらいのつもりになってください。
いつものパターンをうち破るのです。
専門的なことを言えば、いつもの行動パターンができるのは、同じ行動を繰り返しているうちに、脳のなかのニューロンが一定の経路でしか神経インパルスを発することができなくなるからです。
簡単に言えば、私たちの思考や行動は一度型にはまると、なかなか変えられないということです。
結論を言えば、あなたらしくないことをやってみましょう。
そこから、さまざまな喜怒哀楽と出合う旅が始まるはずです。
また、「感情表現を豊かにする方法」もセットで読んでみましょう。
喜怒哀楽という感情に気づくことができれば、次のステップは感情をより豊かにすることです。
セットで読んでみて、自分の感情をより表に出せるように心がけてみましょう。
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