仕事中毒に陥ってしまうと、私生活の多くの時間を仕事に使ってしまい、さらに過労死の危険性やノイローゼになってしまう危険性が高くなります。
もちろん仕事に真面目なことはいいことですが、仕事ばかりでプライベートの充実が無いようでは、何のための仕事なのか分からなくなってしまいます。
また仕事からかけ離れることによるメリットも多くあり、人生仕事ばかりではやはり息が詰まってしまいます。
今回はそんな仕事中毒から脱出する方法について、6つの対処法をご紹介していこうと思います。
一日休みをとる
まず、自分が仕事中毒だと自覚する必要があります。
そのために重要なのは、ライフスタイルを変えること。
一日休暇をとりましょう。
その日は何も予定を入れません。
最初は落ち着かないはずです。
一日は長すぎると思うのなら、まずは半日、または一時間でもかまいません。
いつもと違うことをやってみましょう。
恋人や友人とゆっくり話をするのもいいことです。
例えば、何もしないでいるのはどんな気分か相手に聞いてみましょう。
あなたが正真正銘の仕事中毒タイプなら、何もしないでいるのはとても苦しいはずです。
アルコールや薬物の中毒の場合と同じで、居ても立ってもいられなくなるでしょう。
苦しいのはあたりまえと自分に言い聞かせて、我慢しましょう。
努力は必ず報われます。
思い切って生活を変える
新聞を取るのをやめましょう。
雑誌の定期購読をやめましょう。
たくさん送られてくる通販カタログも断りましょう。
自分の生活を振り返り、何があなたを忙しくさせているのか、その原因を書き出してみましょう。
そして、その原因となるものを生活の中から取り除いてしまいましょう。
電話の本数は多くありませんか?
郵便物が山のように届きませんか?
人との付き合いが多すぎませんか?
手帳が予定でいっぱいになっていませんか?
もしそうなら、手帳をもっと小型のものに変えてみるといいでしょう。
書きこめる予定が少なくなれば、時聞にゆとりが生まれるかもしれません。
思いっきり悲しむ
仕事中毒タイプの心の傷の原因は、幼い頃に親からか見捨てられた経験にあります。
親が亡くなったり、離婚したりした場合はもちろんですが、片親または両親が仕事中毒タイプだったために、子供が見捨てられたと感じ、それが心の傷となって残ったという ケースも少なくありません。
いずれにしてもそのときの深い悲しみが、このタイプを仕事中毒に駆り立てているのですが、本人はその悲しみに気づいたり、悲しいと感じたりしたことはありません。
その当時、幼かったために悲しみを心のなかでうまく処理できず、そのために、今も癒されないままの悲しみを心のなかに抱えこんでいるのです。
そんな幼い頃に受けた心の傷を癒してくれるのは悲しみです。
傷の痛みを感じることで癒されるのです。
それには、まず涙と仲良くなりましょう。
どんな方法でもかまいません。
涙を流す経験をしてみましょう。
山に登り、大きな岩の上に座って、雄大な景色をながめているうちに、涙が出てくるかもしれません。
思いきってパートナーにつらい体験を打ち明けたら、少しずつ気持ちがほぐれて涙が出てくることもあるでしょう。
思いっきり泣いてみることで、あなたは生まれ変わることができるのです。
心の中へ入っていく
外の世界での活動を減らして、もっと心の中をみつめましょう。
そこにも外の世界と同様に豊かな世界が広がっています。
あなたにとって、感情の世界に足を踏み入れることは、癒しへの大きな一歩となります。
今度のプライベートで、次のようなエクササイズをやってみましょう。
まず、あなた自身について相手が知らないことを何でもいいから三つ打ち明けます。
「私、エビアレルギーがあるの」というような、ささいなことでかまいません。
何を話すにせよ、自分自身のことを相手に打ち明けることは、感情の世界に入っていくきっかけを作ってくれます。
打ち明けたら、相手に何かコメントをしてもらいましょう。
「へえ、変わってるね。で症状が出て困ったことが何度もあるの?」というように相手が答えてくれたとき、あなたは何を感じるでしょうか?
自分の心の動きをチェックしてみてください。
「こんなふうに自分の話を聞いてもらうのも、いいもんだなあ」と感じるでしょうか?
それとも「やっぱりこういうのは苦手」と思うでしょうか?
次回はもう少し踏みこんだ話ができそうですか?
次に、今度はパートナーにあなたが知らないことを三つ打ち明けてもらいます。
相手から思いがけず深刻な話を聞く場合もあるでしょう。
相手の話を聞いたら、次はあなたがコメントする番です。
お互いの気持ちを伝え合うことが相手との絆を深めます。
絆が深まれば、仕事以外での楽しみもたくさんできてくるでしょう。
行動パターンを変える
あなたにとって、行動パターンを変えるのは恐ろしいことでしょう。
でも、それによって心のありようも変わってきます。
彼女と寝たいと思ったとしてもベッドへは行かずに、その人は一日外に出て、二人で映画デートにでも出かけましょう。
テレビを見るのをやめて、家のまわりを散歩してみましょう。
お喋りするのもいいし、ただ静かに座っているだけでもいいのです。
これまでとちがった経験を分かち合えるはずです。
行動パターンを変えてみることで、私生活に変化が表れ始め、仕事中毒という毎日から逃れるきっかけを作るのです。
人付き合いが大事になります
人との関わりほど、心を癒してくれるものはありません。
相手との関わりの中で、自分の感情と思いきって向き合うことによって、あなたの心の傷は癒されていきます。
心の癒しと精神的な成長は、相手との関係から得られる最高の贈り物です。
愛する人との間に精神的な紳を感じることができたら、それはあなたの人生で最も素晴らしい経験になるでしょう。
人と深くかかわり合うことに対する恐怖心を少しずつ克服していけば、心にやすらぎが生まれます。
そして相手との精神的な絆が、あなたがいつも忙しい生活から得ている満足感よりも深い満足感をもたらしてくれます。
私たちは、もっと穏やかでのんびりと暮らしたい、もっと愛する人との絆を大切にして、意味のある人生を送りたいと口癖のように言います。
しかし、自分のなかに仕事中毒タイプと同じ臆病な部分を持っているために、人とのかかわりを避けようとします。
相手との間にもトラブルが絶えません。
もっと自信を持って感情の世界へ入っていきましょう。
自分では気づいていないかもしれませんが、あなたは二度と傷つきたくないがために、感情の世界を避けています。
もう一度、少しずつでも感情の世界へ踏みこんでいきましょう。
そうすれば、心の傷も癒すことができます。
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