質問をしたのにも関わらず、生返事しか返ってこないと、人はイライラするものです。
答えはもらったものの、ちっとも役に立たない、ということもあるでしょう。
そこで、あいまいな答えをはっきりさせて、より真実に迫る心理テクニックを、ここではお伝えしていきます。
とぼける人の心理を逆手に真実を聞き出す方法は、難しい心理テクニックは一切必要ありませんので、例にならって話を進めていくだけでOKです。
「分からない」といって逃げる相手の本心は、こうすれば引き出せる
どうしたら、とぼける人の漠然とした答えを、明確で詳細な役立つ情報に代えることができるか?いくつか例を以下に挙げていきます。
☑従来のAのような問いかけよりも、テクニックを使ったBの方がはるかに効果が高いことに注目してほしい。
A.相手「この会合は今一つだったと思うよ」
あなた「どうして?」
相手「だってそう思うんだから、それでいいじゃないか!」
B.相手「この会合は今一つだったと思うよ」
あなた1.「期待できそうなときは、どうやってわかるの?」
2.「誰かが何かいっていたの?それとも、それは君の印象?」
3.「君の調子が悪かったのか、それとも相手が適任じゃなかったのかな?」
説明を求めれば、相手は答えなくてはいけないと思う。
しかし、とぼける人の漠然とした発言に対して、漠然とした質問をしたのでは、さらに漠然とした答えが返ってくるだけです。
そこで、
A.相手「できるかどうか、わからないな」
あなた「わからないって、どういうこと?」
または「なぜわからないの?」
相手「わからないものは、わからないに決まってるだろ!」
B.相手「できるかどうか、わからないな」
あなた1.「具体的にいうと、何が問題なわけ?」
2.「どんな条件なら、できるのかな?」
3.「何が変われば、わかるの?」
これらの例を見てみると、相手はろくに考えもしないで話していることがわかる。
そこで、こうした質問を投げかければ、相手も自分自身の考えがよくわかるようになり、今度はもっと明快な答え方をしてくれるのは言うまでもありません。
人間誰しも、自己弁護をしなければならない状況には陥りたくないと思っている。
だから、人に意見や気持ちを尋ねると、往々にして「わからない」というとぼけたような答えが返ってくるわけです。
また、「わからない」と答えるほうが単に楽だから、という場合もある。
開口一番にこう答えてしまうことが多いのは、このためです。
問い詰め方は、この心理テクニックを使う
しかし、こう言ってお茶を濁される(とぼけられる)と、どうしても問い詰めたくなってしまうのが人の心理です。
私もよくやってしまうのですが、この「わからない」に対して「なぜ?」などと応酬しても、たいていは、すぐにまた「わからない」という返事が返ってくる。
いずれにせよ、「わからない」と言われたら、次のテクニックを使えば、ほしい情報が手に入るでしょう。
状況に応じて一番合うものを選んでほしい。
1.「なるほどね。じゃあ、なぜそうしようと思うようになったのか教えてよ」
2.「わからないってことはわかったけど、考えなくてはいけないとしたら、どうなると思う?」
3.「この件について賛成できるところはどこか教えてくれる?」
4.「今の状況は過去のどんな状況と似ていると思う?」
5.「今の思いを喜怒哀楽で表わすとすれば、どうなる?」
6.「理由を一つでいいから、あげてみてよ」
7.「今の思いを一言で表わすとすれば、どうなる?」
こうしたことを言えば、とぼける相手も気が楽になる。
なぜなら、答えにくい質問であることをきちんと認めているからです。
こうして別のことを聞くふりをして、実は最初の問いの答えをもらい、話題を広げて有意義な会話にするのが狙いなのである。
それでもとぼける相手に対して
相手が「わからない」ととぼけるは、自分の行為にうしろめたさや愚かさを感じている場合もあります。
こんなときは、相手の肩の荷を下ろしてやる必要があります。
この心理テクニックがなぜすごいかというと、裁かれているという恐れを相手に抱かせずに、本当の答えを引き出すことができるからです。
結局のところ、相手は、わざとそんなことをやったのではない、と思っているのかもしれない。
この場合は効果てきめんです。
なぜなら、相手の心理を考えると、自分のしたことに責任を感じなくて済むからである。
「故意に」やったのではない。
つまり、意識的な行為ではなかったのです。
ですから、こんなふうに言えばいいでしょう。
「なぜ、あんなことをしてしまったのか。自分でもよくわからないんだろう?その気持ち分かるよ。だから、何か無意識的な動機がそうさせてしまったと思えばいいんじゃないのかな?」と。
攻撃的にならないことです
いかがだったでしょうか。
最後に一番注意してほしいポイントが1つあり、それはあなた自身が攻撃的にならないことです。
攻撃的になってしまえば、とぼける人の心理は防御本能が強く働き、真実を口にすることは無くなるでしょう。
そうではなく、冷静な心理状態を保ちつつ、とぼける人に対して真実を聞き出そうという心がけが大事となります。
また、「男心から本音を読み解く恋愛術【読心術編】」もセットで読んでみましょう。
恋愛のような本音を決して言えない関係であった場合は、読み解く読心術を知り、相手の本音を知る術を知ってみませんか?
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