心を受けとめると書いて愛
愛という文字は心と愛というこ字で構成されている。
心を内に受け入れるという形である。
自分の心を相手は受けとめてくれる受け入れてくれる。
そういう態度が愛なのだ。
その愛を信じるから、私は私の心を相手に聞くことができる。
私が自分の心を聞かなければ、相手が私の本当の姿を受け入れてくれるということは起こらない。
お互いに心を聞きあうことが、お互いを受け入れる可能性を高める。
そして、それが愛を生み、愛を育てることになるのだと思う。
愛は、相手のうわべではなく、相手の心の内を見ること。
相手の心の世界に入り、相 手を内側から理解しようとすること。
このように、心の瞳で見つめあうことができると、目に見える相手の小さな世界にとらわれず、目に見えない大きな世界を見ることができるようになるのだろう。
心を聞きあうことで、愛に深さと広さを加えることができるようになるのだ。
「愛を深めるコミュニケーション」七つの秘訣とは?
人間は、ほかの動物にないコミュニケーションの手段をもっている。
それも、一つではなく、いくつもの手段を所有している。
だからこそ、豊かな人生の旅を送ることができるのである。
コミュニケーションの手段の一つが、言葉である。
でも、言葉だけではない。
言葉以外にもいろいろなコミュニケーションの手段がある。
言葉だけでは限界があるので、できるだけ幅の広いコミュニケーションの方法を覚えておいた方がよい。
コミュニケーション(相手の心を共有すること)のためには、言葉の背景にあるものを理解するように努めることが必要になってくる。
言葉によるコミュニケーションで、注意すべき7つのことを挙げておこう。
① 私を表に出すこと
自分の心の中の出来事を正確に相手に伝え、理解してもらうためには、これが必要だ。
「私は・・・だと思う」
「私は・・・だと考えている」
「私は・・・だと感じている」
といった私メッセージを用いたほうが理解されやすい。
② 量よりも質を大切にする
二人の間で会話の少ないことを理由に、「時間の余裕がない」ことを挙げる人が多い。
そんな人へのアドバイス。
たとえ短い時間であっても(短い時間しかなければよけいに)、心の通う言葉をかけあう努力が必要ではないだろうか。
③ 相手の気持ちの表現
相手の気持ちの表現は、できるだけ正確に受けとめる相手の気持ちが表現されたら、それを聞き逃さず、聞き取った、分かったという反応を必ず示すことが必要だ。
怒りなどのマイナスの表現に対しては、防衛的になったり、弁護や弁解をしないで、相手が十分に表現できるまで待つほうがいい。
表現しきれないうちに発言すると、それに対して怒りを感じ、さらに怒りを拡大することになりかねないだろう。
また、相手は「表現しても受けとめてもらえないのなら無駄だ」と考え、黙ってしまうかもしれない。
④ 相手の欠点
短所の指摘は柔和に、理性的に伝える。
感情的に相手を非難するのは非生産的である。
塩水に浸した貝が口を開くように、いたわりで包まれた欠点の指摘は、相手も受け入れやすいだろう。
ただし、自分にとってイヤな点が、相手の欠点とは言いきれない、ということも頭に入れておいた方がいい。
⑤ 一日に一度はプラスな言葉をかける
肯定的なストローク(相手にプラスの影響を与える態度の表現) は、心の飢えを満たす。
言葉によるプラスのストロークを、一日に一度は必ず与えることが習慣となるように努めよう。
言葉で表現するのが苦手ならスキンシップで、スキンシップが苦手なら態度で。
プラスのストロークを与えようという態度がとれると、ストロークを与えるチャンスや方法は見つけやすくなるに違いない。
⑥ 怒りや悲しみの表現
負の感情(怒り、悲しみなど)の表現が苦手な人は、まず楽しい話題から話しやすい話題から始めて、自分の気持ちの表現ができると、案外、負の感情も表現しやすくなるだろう。
⑦ ボディ・ランゲージを有効に活用しよう
人間は言葉のほかに、幅の広いボディ・ランゲージというコミュニケーションの手段をもっている。
ボディ・ランゲージは言葉では表現できないものを補ってくれる。
また、言葉を強調するためにも用いられる。
表情、手振り、体の動きには、多くのメッセージが託されている。
そのメッセージから言葉の背景にある心情や、言葉では表現し得ないものを理解することができる。
恋人や夫婦の間で交わされるボディ・ランゲージ(ラブ・ランゲージ)の代表的なものには、手を握る、撫でる、口づけする、愛撫する、性行為などがある。
こういったスキンシップは、心のコミュニケーションを促し、さらに深めるのに役立つだろう。
だが、心のコミュニケーションが欠けている状態でなされるスキンシップは、むしろ二人の間に心の距離をつくってしまうことになる。
自分のスペースに侵入されたという意識を生み、傷つくことになりかねない。
スキンシップだけに頼るのは、危険である。
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