「気持ちが続かないんです・・・」
私って、どうしてこう熱しやすくて冷めやすいのでしょうか?
すぐに好きになって、燃えて、でも、その気持ちが続かないんです。
続かないというか、私の方の気持ちが冷めて別れてしまう。
こんなパターンをもう何人もの人と、くり返しているんです。
こんなことしていたら、結婚できなくなるんじゃないかって、ふと怖くなって…
という三十二歳の女性のEさん。
ここで、なぜ同じようなことをくり返しているのか、じっくり考えてみたいという。
もちろん、これは女性だけでなく、男性にも当てはまることです。
この女性は未婚だが、何人もの男性を相手に同じことをくり返している中で、何かパターンがあることに気がついている。
なぜ、そのパターンをくり返しているのかを明らかにしたいというのだ。
男女の関係において、同じパターンをくり返す人は、結婚後においてもそのパターンを続けることがある。
「熱しやすさ」は、幼児期に決まる
ところで、同じ「熱しやすい人、冷めやすい人」にもいろいろとある。
たとえば、こんな感じです。
1.なかなか熱しないが、一度熱したら、冷めにくい人。
どちらかというと、内向的な人、すぐに自分の心を聞かない慎重派ともいうべきか。また、誠実派でもある。
2.なかなか熱しないし、冷めることもない、という人。
熱することがないのだから、冷めることがないのは当然といえば当然だ。
いわば、異性と会っても、心を動かすことをしない。
その人のことを「美しい」とか「賢い人だ」などと評しても、「惚れた」とか「好きだ」などとは決して口にしない人がいる。
こういうタイプの人は女性よりも男性に多いように思う。
別に失感症というわけでもないが、異性とはどこかで線を引いている。
こういう人が一度、本当の恋をしたら、1のタイプの人のような、簡単には冷めない人になるかもしれない。
3.熱しやすく、しかも冷めにくい人。
一目惚れして、恋に落ち、あっという聞に結婚した女性が私の身近にいる。
あまりお互いのことを知り合う時間もなく結婚してしまったので、もしかしたら、この結婚は長く続かないんじゃないかと心配していたが、そうでもない。
お互いにいい影響を与え合い、成長しているようだ。
幸せな結婚をもう十年も続けている。
こういうのを運命的出会い、とでもいうのかもしれない。
4.熱しやすく、冷めやすい人。
どちらかというと、オープンで外向的な人で、しかも自己中心的な人であるのが目立つ。
こういったタイプは、その人が育った生い立ち、つまり性格がかなり影響を与えているようにも思える。
たとえば4の、「熱しやすく、冷めやすい人」を例に考えてみよう。
Eさんと話してみて、Eさんの生い立ちが「熱しやすく、冷めやすい」という性格的特性を作り上げる原因となっていたということが分かった。
両親は、彼女が幼い頃に離婚。
自分を育ててくれた養父母は厳しく、自分にとっては特に、その養父母にできた彼女の妹には、優しく接していたという。
つまり、ストロークハンガー(愛情欠乏)のまま育ったEさん。
愛情を求めて友人をすぐ作り、仲よしになった。
でも、あるところまでいくと、その友人と仲たがいするということをくり返してきた。
高校一年のときの初体験は、即時に得られる安らぎが欲しかったためだという。
彼に初めて抱かれたときに、なぜだか分からないのですが、私は幸せでした。
人に抱かれることの喜び、体の温もりと共に、私の全体が包まれたっていうあの感じ、忘れられません。
と語りながら、私の面前で涙を流した。
こんな生い立ちを聞くと、それが今の彼女の異性との関わり方に深く影響していることに気づく。
関連記事
この記事へのコメントはありません。