美しさの基準はどこにある?
シンデレラのドレスが「自信」の象徴であるということをご存知ですか?
というのも、わたしたちが素晴らしい人生を送るために、もっとも大切なものこそ、この「自信」なのです。
とくに女性においては、自分の容姿への自信が不可欠になります。
「わたしは魅力的ないい女だ」
あなたは、鏡に映った自分に、そう言ってあげることができますか?
客観的に美人であるかどうかは、問題ではありません。
他人ではなく、自分が自分自身のことをどう思い、どのような自己評価を下しているかが問題になるのです。
この「自分が思っている自分」のことを、わたしの専門分野の言葉で、「自己像」あるいは「セルフイメージ」と言います。
ここで、興味深い例を紹介しましょう。
世界的に有名な、美容整形の名医マクセル・マルツ博士の話です。
長年にわたって女性の美容整形に携わってきた彼は、あるとき興味深い事実に気がつきます。
無事に手術を終え、術後の経過をチェックするために通院する女性たちが、大きな変化を遂げているのです。
彼女たちはみな表情が明るくなり、持ち物から服装、そして態度や歩き方までもが変化して、みるみると活発で魅力的な女性となっていきました。
つまり、人間性そのものが変化したのです。
そうすると、仕事もバリバリこなすようになり、素晴らしい結婚をして、 愛と経済的な豊かさを手に入れる女性もどんどん出てきます。
この劇的な変化を、どう考えればいいのでしょうか。
美容整形の手術を受ける女性たちは、自分の容姿について、間違いなくなんらかのコンプレックスを抱いています。
つまり、「わたしはブサイクだ」という自己像・セルフイメージを持っているのです。
これが手術を受けることによって、理想の自分へと近づきます。
そうすると「わたしは美人になった」という新しい自己像・セルフイメージにアップグレードされ、内面的にも変化していくのです。
しかし、これには数人の例外がいました。
「高いお金を払って手術を受けたのに、変化がない」と思った女性たちです。
彼女たちは、手術後も自己像・セルフイメージを更新することができず、以前にも増して強いコンプレックスを抱くようになっていったといいます。
この両者を比較すると、重大な事実が浮かび上がってきます。
手術を受けてハッピーになれるかどうかは、本人が「わたしはキレイになった」と思えるかどうかにかかっている、ということです。
ここでは、客観的な美しさなど、まったく問題になりません。
さらに面白いケースがありました。
ある女性が手術を受けたのですが、それはごく初歩的なもので、いまでいう「プチ整形」のようなものでした。
そのため、彼女の周囲の人たちは誰ひとりとして、彼女が手術を受けたことに気づいていません。
にもかかわらず、その後の彼女は自信に満ちあふれ、人生は劇的に好転していったというのです。
さて、もうご理解いただけたでしょう。
客観的な美しさなどは、幸せにまったく影響しないのです。
ただ「わたしは魅力的ないい女」という自己像・セルフイメージだけが、あなたを劇的に変化させ、幸せへと導きます。
灰にまみれて家事に追われていたシンデレラも、きっと「それでもわたしは魅力的なんだ」と思っていたに違いありません。
腰のコルセットをぎゅうぎゅうに縛っていた姉とは大違いです。
美しさは、他人が決めるものではありません。
あなたの価値は、他の誰かが決めるものではありません。
あなたの素晴らしきは、数字にできるものでもありません。
すべては、あなた自身が決めるのです。
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